コスチュームジュエリーとは

アクセサリーとコスチュームジュエリー

私達は、普段、何気なくネックレスやイアリング、ピアスなどを「アクセサリー」と呼んでいますが、これは、日本でしか通用しない呼び方です。海外では、一般的に「コスチュームジュエリー」と呼ばれています。

 

つまり、私達がアクセサリーとイメージするアイテムの本来の名称がコスチュームジュエリーです。欧米でアクセサリーと言うと、ネックレスやイアリングを含め、帽子・バッグ・手袋・ベルトなどファッション小物すべてを指します。(『Accesory』は、付属品を意味します。)

  

 

 

ハイジュエリーとの違い

コスチュームジュエリーに対して、ハイジュエリーは、金やプラチナなどの貴金属、貴石(ダイヤモンド, サファイア, ルビー, エメラルド, 真珠など)など高価な素材で作られたジュエリーです。

 

 

 

コスチュームジュエリーとは 

コスチュームジュエリーは、素材としての価値にとらわれず、デザイン性を重視します。プラスチック、ガラス、木,人造宝石など、自由な発想で多種多様なものが使われます。

 

素材に貴金属・宝石を使わないイコール安価とは限りません。例えば、現代には再現できない貴重なビンテージのガラスビーズでは、ひと粒で貴石と同等の価格のものも存在します。このような素材を用いれば、価格も相応となるでしょう。

 

価格について、「ビーズを使っているハンドメイドのコスチュームジュエリーの値段が、思っている以上に高額で驚いた。」という方も少なくありません。ビーズは安いもの、ハンドメイドは高級品ではない、という固定概念から、そう思われるようです。作家が、どれほどの時間とエネルギーを費やして創作に打ち込んでいるかをご説明すると、むしろ値段以上の価値があるとご理解くださいます。

 

逆に、高額であれば良いコスチュームジュエリーであるとも限りません。「これが無くては、私らしい装いは完成しない」と思える画竜点睛のようなアイテムが、優れたコスチュームジュエリーと言えるでしょう。

 
   

  

コスチュームジュエリーの起源

かつては王侯貴族が権力と財力の誇示のために身に着けていたハイジュエリーですが、次第に富裕層、そして一般庶民に取り入れられるようになります。

 

20世紀初めには、第一次大戦による社会情勢の変化に伴い、女性の社会進出が進み、自立の意識が目覚めました。動きやすい服装と個性を演出するためのコスチュームジュエリーが女性たちからの支持を得ます。ファッションが世の中の空気感を表すように、コスチュームジュエリーも社会情勢や世相に呼応しています。

 

国内でもファンの多いブランド、シャネルの創設者ココ・シャネルはコスチュームジュエリーの先駆者でもあります。

 

アメリカでは、ハリウッドスターが身に着けたことから一般女性に急速に広まりました。